忌録を読んでほしい
忌録という本を読んだ。
面白かったので感想を書く。
まずジャンルはホラーで、
本の体裁としては実録本という感じだろうか
実際にあった事件風に怖い話をしていく
その話に信憑性をもたせるために加工した写真や
当時の新聞(風)の資料などを挿絵として入れるみたいな。
話の怖さは普通で、特に新しいものはなかったと思うけど
実録ホラーの新しい表現を見ることができてとっても面白かった。
小学生の時に新耳袋というけっこう有名な百物語の本を読んでいて
その中に、不気味な廃屋を探索したという話があった。
お札が張ってあるとか、何階に髪の毛が
とか文言描写もけっこうディティール細くて怖かったけど
読み終わったあと、ブックカバーを外してみたら
その物件の間取り図と写真がでてきて戦慄したことを思い出した。
あのやばいもの見つけてしまった感をまた味わえた。
あくまで客観的にホラーを楽しんでいたのに
急に自分に災厄が降りかかってきた感じ。
さて、当該の作品の表現方法は
内容よりも著しくネタバレになって誰かの楽しみを奪うのは微妙なので
差し控えます。
でも、最近触れているホラーがマンネリ化してきたなー
めぼしいホラー作品もほとんど見てるし読んでるし…
という方は是非読んでみてほしいと思います。