アンビの実験室

継続することがとことん苦手な人間がなんでもいいので毎日書くことを目的とした人間観察バラエティ,屁理屈

夏なのでホラーについて話したい 『残穢』について

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小野不由美残穢

昨日の続きです。

 

この話は明日完結するように書こうと思います。

 

ホラーに必要なのは親近感という話。

 

僕の好きなホラー小説に

小野不由美さんの『残穢』というものがあります。

この小説は竹内結子さんや橋本愛さん出演で映画化された作品でもあります。

この作品はまさに『親近感』をうまく使った作品だと思ってます。 

 

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残穢』映画

 

この先、ネタバレがあるかもしれないのでご注意ください。

といいっても別に誰が読んでいるわけでもないと思うので、形式的に言っています。

 

まずこの『残穢』という作品について話す前に前提のお話を2つします。

 

日本の土着的な思想として

「呪い」と「穢れ」というものがあります。

 

呪いについて

 

呪いについてはご存知の通りアレです。

藁人形に釘をうって誰かに危害を与える。的なやつです。

ちょっと呪いの起源については詳しくないのですが、

 

いわゆる「祝詞(のりと )」

 

神を祭り神に祈るとき、(神主が神前で)申し述べる古体の文章

 

上記が語源にあるっぽいです。

のりと→のろい 的な。

 

なので日本ではけっこう古来からこの呪いというのはあるみたいです。

しかも日本の神様の祟りというものが信じられていたように

呪いも祝詞からきているので神様関係で、信じられていたのだろうなと推察されます。

 

時に僕は日本人なのですが呪いというのはけっこう怖いイメージです。

最終的には呪い殺される。という物語が多いので怖いイメージを抱いています

四谷怪談のお岩さんとかめちゃ怖いもんね、あれこそ呪い殺される代表だと思います

 

海外の呪い。というものは眠れる森の美女とかなんか王子様がカエルに変えられちゃうとか

結局ハッピーエンドな締め方が多いので、怖い。というイメージは薄いかなと。

 

なので日本人は呪い=怖いもの=恐怖というイメージがある。という話が一つあります。

呪いって怖いよね、というのは自明かもしれないですが、背景にはこんな話があると思ってます。

 

明日に続きます。明日は穢れについて。穢れのほうが日本っぽくて好きな話です。