アンビの実験室

継続することがとことん苦手な人間がなんでもいいので毎日書くことを目的とした人間観察バラエティ,屁理屈

ホラー映画で大人になる

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ホラー

 

スティーブン・キング原作の映画「It」を見ました。

(昔の3時間あるやつではなく)

 

言わずと知れたペニーワイズというピエロが人を驚かしたりする話です。

 

この映画は現在、PART1と2があります。

 

IT/イット  “それ”が見えたら、終わり。

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。

 

前者は驚かされる対象が子供達で

後者は同じ子どもたちの27年後の大人です。

 

僕はこの映画を絶叫マシンとして認識しているので

細かいホラー要素や表現については深く考えずに見ました。

 

驚かせようと思っているポイントをあえて気づきやすくつくっていて

絶叫マシンでいうと、落ちるのは確定しているけどいつ落ちるのか。

といった緊張感を味わえる作りになっています。

 

さて、さっきの驚かされる対象の話に戻すと

結論、大人が驚くさまの方がドキドキしました。

 

これはなぜか。

 

特に日本の映画では顕著ですが、

動物や子どもなどに危害を与える表現はあまり出てきません

出て来ない理由は単純に好ましくないからだと思います。

 

演出上、動物への虐待表現が必要不可欠な作品では

クレジットに確実に

「動物への危害は演出で実際にくわえてはないよ」

という一言が付け加えられます。

 

つまり、ホラー映画であっても、

子どもがひどい目にあう。ひどい目にあう演出がなされることは少ないです。

 

だから、子どもが暗い部屋に入っていったとしても

せいぜい、幽霊に引きずられるか、シンプルに驚かされるだけです。

 

これが大人の場合、腕を引きちぎられたり、脊髄を引き抜かれたりしてしまいます。

 

だから、大人が暗い部屋に入っていくほうが身構えます。

グロテスクなものが苦手なのもあり、余計に身構えます。

 

こうやって裏側を知れば知るほど、

深く楽しめるようにもなるし、新鮮に味わえなくなるかもしれません。

 

大人になるってこういうことなのでしょうか?