アンビの実験室

継続することがとことん苦手な人間がなんでもいいので毎日書くことを目的とした人間観察バラエティ,屁理屈

ノスタルジックスーパーマーケット

f:id:ano-amby:20200607205832p:plain

from wikipedia

今日は地元の大型スーパーが閉店した。

 

その大型スーパーはもちろん近所の主婦にとってかかせない場所だったし、

近所の中高生にとってもかかせない場所でした。

 

地下のフードコートでは

大盛りのフライドポテトが150円くらいで、

カフェにいくよりも安く時間を潰せた。

 

近くの映画館で映画デートをした後の

手持ち無沙汰を5階のしみったれたゲームセンターと

そのフードコートが解消してくれた。

 

だから、本当の意味で老若男女に愛された場所だった。

商業施設というよりは公園の方が感覚としては近い。

 

そこで働いている人はいつも忙しそうで

商業施設の部品としての顔しかみたことなかったけど、

働いている人はごく普通の人間だということを、

今日になってようやく実感した。

 

商業施設と同い年くらいの店員さんと同じく同い年くらいのおじさんが

終わることについて話していた。聞き耳を立てた。

 

このスーパーの開業当時は

日本初のハンバーガーチェーンである、ドムドムバーガーがあったらしい。

長野の田舎町にドムドムバーガーができた感覚ってどんな感じだったんだろう。

みんなこぞってデートに行ったり家族サービスに使ったのだろうか。

 

あれから、ドムドムはなくなり、マクドナルドもできては潰れた。

寂れた商店街の入り口で構えている、大きな場所だったので

こんご寂れている商店街が余計に心配だったりする。

 

42年間の歴史に本日幕を降ろす店内は、文化祭みたいだった。

特に買い物をするわけでもなく、用があるわけでもないのにふらふらする感じ。

普段は、目的を果たすためだけにいたお客さんたちが

一斉に目的を失っている様子は新鮮でちょっと可笑しかった。

 

今後、長野の中高生はどこを待ち合わせ場所にするのだろうか。

地元に帰るたびに、近くの家が駐車場になっていたり、

たばこや屋がローソンになっていたりすることが多々あった。

まったく珍しいことではない。

 

だけど、地元に帰ってきたと認識するためのランドマークとして

戸隠山イトーヨーカドーはあったから、

 

何か枯れて行く街の一つの節目を見た感じがしてちょっと切なかった。