やきそば
ソウルフードとは
その地域に特有の料理。
その地域で親しまれている郷土料理。という意味らしい
https://kotobank.jp/word/ソウルフード
僕の地元は長野県なのだが長野県には「いむらや」というお店のやきそばが
たぶんそれに当たる。
https://tabelog.com/nagano/A2001/A200101/20001199/
ことわっておくと、長野といえば信州そばという意見があるかもしれないが、これは確かにこの地域特有の料理だし、この地域で親しまれている料理であるが、あまりに全国的でメジャーリーグ的でつまらないので除外する。
今回はこのいむらやのやきそばについて。
これはおそらく長野の中でもごく限られた人間のみぞ知るローカル中のローカルフードである。
表現するのであれば、名称は「やきそば」だけど
長崎の名物である「あんかけかたやきそば」を甘くした物を想像すると良いかもしれない。
これを僕とそのまわりの人間は幼いころ、本当に物心つくころから摂取している。
県外の友達の感想や食べログでの県外からの感想を参考にすると
客観的に言って「あますぎる」「長野の人はよろこぶ」だそうだ。
食べログの評価は★3.38と存外に高評価だが、この投票は99.9%が長野の人間の投票によるものなので、無効選挙だろう。
たしかに自分でもこの「やきそば」が美味しいのかどうかがわからない。
でも気がつくと食べている。頻度的には信州そばよりも多い。
たぶん美味しいと感じているんだと思う。
人間の味覚は3歳で趣向が決定されるという。
つまり3歳までに食べた物でその人間の趣向が概ねきまるということ。
人の記憶が残っているのは3歳以降らしい。
つまり僕は3歳以前、記憶がないタイミングでこの「やきそば」を多量摂取することにより、日本人の心ともいえる「お米」と焼きそばをすり替えて刷り込まれていたということだ。
日本人はお米が好きとされる。
だが、特Aランクの魚沼産コシヒカリでも食べない限りいまさらお米が美味しいとは認識しないだろう。
つまりそういうことだ。「お米」が「焼きそば」にすり替わっている。
たぶん「ソウルフード」とはそういうことなんだろう。
別にいいけど、いむらやの焼きそばは安いし美味しいと思う。最高に。
もし3歳までに、毎日A5ランクの和牛を食べていたら、将来食べても特に感動はしないのだろうか。試してみたいけど、自分の子供はかわいそうなので興味がある方はぜひ。
試してみてはいかがでしょうか。