アンビの実験室

継続することがとことん苦手な人間がなんでもいいので毎日書くことを目的とした人間観察バラエティ,屁理屈

字幕より明瞭な顔芸とは

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最近、映画「七つの会議」を見た

 

結論めちゃ面白かった。

 

しかし、どうしてこう、

警察組織や巨大会社や国家などが腐っている設定の

映画はこうも面白いのか。

 

みていてうんざりするし、

もう日本はダメだな…と思ってしまう

フィクションであることは重々承知だが

重々承知した上で、描かれる巨悪に強くリアリティを感じる。

 

印象を操作されてしまっているなあと思いながらも

ついついのめり込んでしまう。

 

こういうのは社会の機運に関係している

信じるか信じないかはさておいて、

政治家の不正やら芸能人のスキャンダルやら

不安を煽るような情報にさらされているいま

 

なんとなく、社会的に立場のある人間は何か裏がある

失脚してほしい、などとどこかが思ってしまっているのだろうか。

 

話は変わって、

 

主人公を演じるのが野村萬斎だったのもよかった。

時代劇作品や能の舞台とかではよく見ていたけど、

 

舞台、設定が現代の一会社員の野村萬斎

くせくせの癖ありでいつまでも見ていられた。

 

小学校の頃によく連れて行ってもらった能の舞台にて

能の知識なんてものはもちろんなかった僕が

いわば能の会場において言語を知らない僕が

 

野村萬斎の表情だけで能を楽しんでいたことを思い出した。

言葉がわからなくても、表情と抑揚だけでストーリーがなんとなく理解できた。

 

主人公と同等くらいに重要な役を演じていたのが香川照之

この方もたしか歌舞伎の家の出身だったきがする。

 

だからもう、

内容が所々入ってこなくても顔があるから 

内容が日本語字幕あるときよりも入ってきた。

 

そんな映画だったし、展開も最高だったのでしばらく忘れないと思う。

原作を読んでみたいなあと久々に思うやつでした。